がんじいにのガンきち日記＋アルファ

先日の松本山雅のファン感謝デーの帰りに
ちょっと晩酌のおつまみをと思い、スーパーに寄りました。
その向かいに本屋さんがあるのに気付き、入りました。
それには、買いたい本があったからです。
そこで買ったのが「松本山雅ものがたり」です。
いつか購入したいと思っていました。価格は1,512円(税込)です。
やっぱり松本の本屋さんの方が、松本山雅関連の本が
充実していますね♪
本と言えば 前にご紹介した「フットボールサミット」が、
長野県内の本の売上トップ10に入っていましたね？ 凄い！


いつか読みたかった「松本山雅ものがたり」です。

「松本山雅ものがたり」はサッカークラブの設立から、
2012年までのJ2の戦いが描かれていました。
著者は長野県出身の倉田 ひさし氏です。
ご存知の方は多いと思いますが、松本山雅の「山雅」は
かつて松本駅前にあった喫茶店の店名です。
オーナー兼マスターが山下 忠一氏です。
1965年(昭和40年)にオープンしました。登山に向かう為の、
電車の待ち時間に寄るお客さんが多かったようです。
山下氏自身もスキー・山登りが趣味だったようです。
山雅の店名は山下氏の好きな「山」と「優雅」を合わせたのが、
「山雅」でした。
山下氏は常連客から「お父ちゃん」と呼ばれていました。



帯を付いた状態の本です。
「長野県図書館協会」「長野県書店商業組合」「株式会社 松本山雅」推薦と
書かれています。納得の内容です♪


本の裏です。


巻頭ページには昔を物語る写真が掲載されていました。
かつての山雅のユニフォームは縦じまだったそうです。


コーヒーカップが描かれた、YaMaGaのワッペンです。


上の地図の★マークの場所に喫茶「山雅」がありました。
下の写真が喫茶「山雅」です。


J2昇格時(上)・J2 1年目(左下)・JFL昇格決定時(右下)の写真です。


松田 直樹選手の雄姿は、どのサポーターさんの心にも刻まれ続けています。


小説最初のページです。
左下が山雅マスター 山下氏です。


第一章表紙です。スキーも好きだった、山下氏の姿です。



常連客も増え、通っていた若者の中で
「体慣らしにサッカーでもやろうか？」というのが、
サッカーを始めたきっかけだそうです。
その内、「本格的にやろうか？」という事になり、
地元高校サッカーOBの選手が入ってくるようになりました。
全国社会人サッカー選手権大会への参加を始めました。
登録名は「山雅クラブ」でした。
当初のユニフォームは、白地に濃紺の太い縦じまだったそうです。
コーヒーカップをデザインしたワッペンが付いていました。

1975年(昭和50年)に北信越サッカーリーグが発足し、
山雅クラブも加盟しました。
この時に名称を「山雅サッカークラブ(山雅SC)」に
変更したそうです。
1978年(昭和53年)に予定されていた「やまびこ国体」
開催の為に、松本駅前の再開発計画が打ち出されました。
それに伴って喫茶「山雅」は閉店しました。



第二章表紙です。
選手の左胸に、コーヒーカップのワッペンが張られています。



2001年(平成13年)にアルウィンが完成しました。
2002年(平成14年)には日韓ワールドカップが開催され、
アルウィンはパラグアイ代表の練習スタジアムとなりました。
この辺から「長野県にプロサッカークラブをつくろう！」という
気運が高まって来ました。
2004年(平成16年)7月に「アルウィンスポーツプロジェクト(ASP)」
が正式発足しました。
この時の代表者は後に社長になる、大月氏でした。
2005年(平成17年)に現在の「松本山雅フットボールクラブ(FC)」
に改称しました。



第五章の表紙です。
いよいよアルウィンが完成しました。


第六章の表紙です。
NPO法人アルウィンスポーツプロジェクト(ASP)が発足します。



サポーター集団「ウルトラス マツモト」の発足の事も
書いてありました。
2003年(平成15年)に代表者となる疋田(ひきた)氏はかつて、
山雅サッカークラブに所属していました。
「かつてお世話になった山雅に、恩返しをしよう」と
応援を始めました。
チャント(応援歌)も数々、作り出しました。
入場する際に歌われるチャント「中央線」は、
原曲がTHE BOOMの曲だったとは知りませんでした。
原曲を聴いてみましたが、ずいぶんと感じが違いました。
この時に出逢ったのが田中氏で、山雅をサポートする
ボランティア組織「チーム バモス」を立ち上げました。
この2人が中心になって、サポーター達が徐々に増えていきました。
本当に熱い応援の「ウルトラス マツモト」と、
試合を気持ちよく見られる運営をして下さる「チーム バモス」
には、頭が下がります。
アルウィンは、最高のスタジアムです！




第七章の表紙です。
「ウルトラス マツモト」と「チーム バモス」の誕生話です。


入場時に歌われるチャント(応援歌)「中央線」の歌詞です。
THE BOOMの「中央線」が原曲でした。
この歌を歌うと、「今日も勝ちに行くぞ！」という気持ちになります。



2009年(平成21年)、山雅は北信越リーグを戦っていました。
この年チームは全国社会人サッカー選手権大会決勝で優勝、
見事JFL(日本フットボールリーグ)に昇格しました。
この際に完成し 歌われたのが、勝利時に歌うチャント
「勝利の街」でした。
JFL1年目の2010年(平成22年)はなかなか波に乗れず、
リーグ中7位で終了しました。
来年(2011年)は勝負の年と考えていた大月氏ら首脳陣は、
新戦力を考えていました。
その新戦力 松田 直樹選手獲得までの裏話が書かれていました。



第八章の表紙です。
2部に降格していた北信越リーグで優勝します。


第九章の表紙です。
全国地域リーグで優勝、JFLへ昇格します。


勝利時に歌うチャント「勝利の街」の歌詞です。
全国地域リーグ優勝時に初めて 歌われました。



2011年(平成23年)の1月、新体制発表会が行われました。
そこで松田選手は「山雅を全国区にしたい。必ずJ2にいきます」
とサポーターの前で誓いました。
試合での松田選手の熱い姿が描かれていました。
そしてあの、突然の悲劇・・・8月2日です。
私は当時、まだ山雅サポーターではありませんでした。
ですが偶然、信大病院にいました。
テレビ局の中継車がたくさん停まっており、何だろうと
思っていました。家に帰って、ニュースで悲劇を知りました・・・



第十章の表紙です。
「株式会社 松本山雅」の誕生です。


松田選手をアルウィンに連れて行った時のエピソードが書かれていました。
ピッチとスタンドの距離の近さに、感動したようです。


第十一章の表紙です。
J2への挑戦が書かれていました。
「ありがとう 松田 直樹」の文字が哀しいです・・・



それからの試合のベンチには常に、松田選手のユニフォームが
掲げられていました。
チームは試合を続け、最終戦12月4日を迎えました。
相手はホンダロックSCです。
この試合に勝って4位が確定すれば、J2昇格です。
この試合のサイドストーリーとして先日 退団した小松 憲太選手と、
ケガでリハビリ中の塩沢 勝吾選手の事が書かれていました。
小松選手が松田選手に「お前と一緒にボランチを組みたい」
と言われた有名なエピソードも書かれていました。
試合は2対0で勝利しました。5位のV・ファーレン長崎も負け、
J2昇格決定しました！



第十二章の表紙です。ついにJ2に！


小松選手の事が書かれていました。


塩沢選手の事も書かれていました。


J2昇格が決定した時に、スタジアムで松田選手のチャントが歌われました。


昇格が決まった時の、大月氏の気持ちが書かれていました。
この辺の文章も、涙ものでした・・・



小説は2012年(平成24年)に反町監督が就任し、
迎えたシーズンが描かれていました。
反町監督の心に残った試合が書かれていました。
そして2013年(平成25年)シーズンを迎えるところで
終わっています。


第十三章の表紙です。
J2 反町監督就任です。


エピローグで、喫茶「山雅」のマスター 山下氏「お父ちゃん」が、
2012年6月14日 享年91歳で天国に召された事が書かれていました。
くしくも偶然で、私の大切だった人の命日と日時が同じでした。
お父ちゃんは天国から、今年の山雅の活躍も
優しく見届けてくれている事でしょう。


サッカーチーム 山雅の発祥が喫茶店だという事は知っていました
が、経緯は知りませんでした。
そのチームを作るのに携わった方々、チームを大きくした方々、
それを応援する方々等の思いがあって、
今の松本山雅がある事を知りました。
私はその熱い思いを読んでいて感極まって、
何回か涙してしまいました。


もっと松本山雅を一生懸命 応援していこうと、
思いを新たにしました。
熱い思いが書かれている「松本山雅ものがたり」を
是非、読まれてみて下さい♪


※松本山雅は今日、ホーム アルウィンで東京ヴェルディと
　 対戦です。　今日も勝って、5連勝といきたいです♪
　 今日は応援に行きます！！

前節 7月20日(日) 第22節 V・ファーレン長崎 ダイジェスト映像は
こちら♪

「フットボールサミット」の記事はこちら♪

「松本山雅 ファン感謝デー」記事はこちら♪

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